【シドニー１日ＡＡＰ】　　　勢力を強めているサイクロン「ヤシ」がＱＬＤ州に接近する中、１日から避難が開始した。当局は北のクックタウンから南のメアリーボローまでの地域で避難準備をおこなっており、危険ゾーンに入っている老人ホームとウィットサンデーのハミルトン・アイランドの人々はすでに避難している。サイクロンが２日夕に海岸を横断するときには、カテゴリー４にまで勢力を強めていることが予想される。

１日、デードリーム・アイランドから観光客と職員を避難させるため、ウィットサンデー観光はプロセルピナ周辺から追加便を手配した。ケアンズからマッケイまでの港は１日に閉鎖されるほか、そのほかのリゾート・アイランドも避難計画を検討している。また当局は、イニスフェイルとマッケイの間で高潮の発生の恐れがあるとし、警戒を呼び掛けている。

２００６年３月に同州を襲ったサイクロン「ラリー」は「ヤシ」と同様の勢力を持ち、１万世帯に被害をもたらし、復旧に１０億ドル以上の費用がかかるなど、壊滅的な被害を引き起こした。