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ひき逃げ供述はうそ、競泳のモンク選手

【ブリスベン1日AAP】   オリンピック競泳の有力候補であるケンリック・モンク選手(23)が、ひき逃げ事件の被害者だとした話は作り話であったと、涙ながらに認めた。ひじの骨を2本骨折した同選手だが、その原因はひき逃げされたからではなく、スケートボードからの落下であったと打ち明けた。

同選手は2010年のコモンウェルス競技大会での4X200mリレーで金メダルを獲得しており、来年開催のロンドンオリンピックの有力な出場候補者。先月28日の骨折直後は警察や報道陣に対し、自転車での走行中にPプレートの自動車にひき逃げされたと供述していた。しかし、その供述に反する目撃者がいると30日に警察から聞かされた同選手は翌日、ブリスベンのいつもの練習用プールで記者会見を開き、虚偽であったことを認めた。

事故直後の心境について同選手は、「10歳の子どもでも乗れるスケートボードから落下してしまったことで、どうしていいのかわからなかった・・・パニックに陥って慌てまくった」と涙ながらに告白。また、自らの虚偽が雪ダルマ式に膨れ上がってしまい、それ以上我慢できなくなったとも語った。

警察では、同選手が虚偽による公的不法妨害の罪に問われるかどうかについて、いまだ表明していない。一方、オーストラリア水泳連盟のケビン・ニール代表は1日に声明文を発表し、「すべてが遺憾なことだが、事件の真相が明らかにされるまではコメントを控える」とした。

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