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自賠責保険料、約50ドル値上げ見込み

【シドニー21日AAP】   NSW州政府によると、同州の自賠責保険(グリーンスリップ)の掛け金引き上げを求める保険会社からの要求が議会で認められると、平均最高50ドルの値上がりになることを認めた。

ピアース州金融相は21日、自賠責を扱う保険会社らは州議会に対して、自賠責保険の掛け金を10%引き上げる要求書を提出。これが受理されない場合は自賠責事業から撤退すると政府に対して強気の姿勢でいる。対して政府側は「政府が関与しなくとも、保険会社側は掛け金を平均50ドル引き上げることができるのだ」とし、州政府としては対応の余地がないと述べた。

NSW州のロバートソン野党党首は、「金融相は“何もできない”と泣き言しか言わない」述べ、与党の対応の甘さを非難。保険会社の要求をすぐ受理するのではなく、値上げに関して調査を行うべきだと述べた。また、オーストラリア弁護士連盟では、自賠責保険料が高額な理由は、前与党が、終身ケアや回復不可能なけがを負った人への支援など、他州にはないエキストラ追加を容認したためだとしている。NSW州の自賠責保険料は他州のそれに比べ最高260ドル高いという。

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