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競馬不正疑惑 渦中の人物ら審問を欠席

【シドニー6日AAP】   競走馬に関する情報がレース前に極秘に伝えられていた可能性があるとして問題となっている件で、NSW州競馬協会は6日、審問会を開いた。しかし、渦中の人物とされている元NRL選手のアンドリュー・ジョーンズ氏など3人が欠席。審問会はこの日欠席した3人に再度出席を求めると共に、次回も欠席した場合は、競馬場への出入りを禁止する可能性があると警告した。

この問題は、競走馬「モア・ジョイヨス」が、先月27日にランドウィックで行われたレースで、最後から2番目という不本意な成績で終わったことに関して、同馬の馬主であるジョン・シングルトン氏は、賭元のトム・ウォーターハウス氏が、モア・ジョイヨスの不調をレース前に数人に伝えていたと指摘。シングルトン氏はレース後、ウォーターハウス氏の母で調教師をしているガイ・ウォーターハウス氏を解雇とした。

6日に開かれた審問会を欠席したのはジョーンズ氏の他に元騎手のアラン・ロビンソン氏など計3人。シングルトン氏は審問会の中で、レース当日、シロビンソン氏は電話でシングルトン氏に「モア・ジョイヨスはレースに勝てないとジョーンズ氏が言っていた」と伝えた。その後、ジョーンズ氏はシングルトン氏の自宅を訪ね、今回の件で自身の名前が伝えられていることでネガティブなイメージが付き、ナイン・ネットワークから解雇されるのではないかと怯えていたとシングルトン氏は証言した。

モア・ジョイヨスの調教を務めていたガイ・ウォーターハウス氏は、レース日、同馬には特に問題はみられなかったとしており、また息子のトム氏も、同レースの賭け記録を示してモア・ジョイヨスを後押ししていたことなどを証拠とし無実を訴えた。

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