【キャンベラ11日AAP】 一時就労ビザによる技術者を雇用している企業1600社と、いわゆる457ビザで一時滞在している3800人の就労者を対象とした調査によって、457ビザ制度の有効性が明らかになった。
報告によると、457ビザの労働者は高水準の職務満足度を保ち、オーストラリアの労働者にもうまく適応しているという。
それにもかかわらず、連邦政府では、457ビザ申請に係る申請料金を値上げしようとしている。現行の申請料金は、会社のスポンサー申請が420ドル、指定職種申請は85ドル。
報告書では、「より多くの企業がオーストラリア人労働者を雇用することを確実とするために、ビザ申請料金は値上げする必要がある」とし、値上げによる収益は、スポンサー会社の法令遵守や一時就労者の滞在支援の強化に役立てられるとしている。
また、報告では、457ビザ制度を悪用している事例を取り上げ、457ビザの労働者のおよそ2パーセントが、規定の給与額よりも少なく支払われているとした。
なお、457ビザ所持者の70パーセント以上が、将来、永住者になるつもりであることが分かった。