一般

NSWで野生ブタ激増、「危険な状態」

【シドニー21日AAP】   NSW州の第一次産業省によると、州北西部で野生ブタが激増しており、その頭数は危険なレベルに達しているという。干ばつの発生と季節的条件の改善が原因とみられている。

ホジキンソン第一次産業相は21日、野生ブタの削減手段として、「タムワース地区野生ブタ対策委員会」の設置を発表した。設置の理由について同相は、「野生ブタによる農業生産への直接的かつ日常的影響は莫大であり、バイオセキュリティー上のリスクが非常に高く、国内原産の動植物やエコシステムへの危害により、生物多様性への脅威となる」とした。

同相の広報官の話では、野生ブタの頭数管理には通常、毒入りのエサやわな、射殺といった手段が用いられる。また、野生ブタは綿や小麦など多様な作物に被害をもたらすだけでなく、レプトスピラ病やブルセラ病などの病気や寄生虫を増殖させ、人体への拡大の恐れとなるとした。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら