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タスマニアデビルの保護予算削減

【ホバート30日AAP】   絶滅の危機にさらされているタスマニアデビルを、致命的な「顔面腫瘍性疾患」から救う計画への連邦予算の削減が批判されている。

絶滅危惧種として知られるタスマニアデビルは、特有の疾患により生息数がおよそ80パーセント減少しているため、TAS州東部沿岸沖のマリア島などの病気が発生していない地域へ移住させるという「タスマニアデビルを救おう」計画に、TAS州政府と連邦政府が400万ドルの資金を共同で負担するはずだったが、ほかの補助金のために見直された。

グリーンズのミルン代表は、「タスマニアデビルは、絶滅に向かって進んでいる。絶滅の危機にさらされているなら、私たちはそれを防ぐために資金を用意しなければならない」と、政府決定を非難した。

一方、TAS州政府は260万ドルの資金提供を続けるとし、ギディングズTAS州首相は連邦予算獲得のために誰が新しい連邦首相になろうとも、引き続き交渉するとした。

タスマニアデビルの保護は連邦政府の全国環境調査計画(NERP)を通じて支援され、連邦政府はこのプログラムに過去5年間で1000万ドルを使っている。

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