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卵巣切除後に双子を妊娠 世界初

【シドニー2日AAP】   メルボルンで、両方の卵巣を切除した女性が、腹壁に卵巣細胞を移植することで卵胞を作り、妊娠に成功した。世界初のケースだという。

バーリさんというこの女性は現在妊娠25週目。双子の女児だという。

バーリさんを担当したスターン助教授がシドニーで行われたオーストラリア不妊学会で発表した内容によると、凍結していたバーリさんの卵巣細胞を腹壁に移植。その後、バーリさんはIVF(体外受精)のためのホルモン療法も受けていたが、移植から7カ月後に卵胞2つができていることが確認された。卵胞から卵子を取り出し、受精後子宮に移植した。

バーリさんは7年前に卵巣がんのために2つの卵巣を切除。その際に、病院側から将来のために卵巣細胞を凍結させるよう勧められたという。「その時はあまりよく分からなかったけど、将来妊娠できる可能性があるのなら、と思って」とバーリさん。まるでサイエンス小説みたいだと話した。

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