【QLD11日】 QLD州が進める最新の少年犯罪対策により、裁判所は保護者に確認することなく、10歳の子どもに電子監視装置を装着させることが可能になる見通しだ。
この法案では、州内で保釈を認められた少年に対し、裁判所がアンクルモニター(電子監視装置)を装着するよう命じることができ、保護者や本人の同意は不要となる。
少年司法相のローラ・ガーバー氏は10日、州議会で法案を提出した。「電子監視を州全域に拡大し、地域による制限をなくします。これにより、保釈が認められたあらゆる少年に電子監視を適用できるようになる。“大人の犯罪には大人の刑罰(Adult Crime, Adult Time)”の方針の下、少年犯罪者はその行為に対して厳しい結果に直面することになる。今回の改革は、再犯と被害者を減らすためのさらなる一歩だ」
「大人の犯罪、大人の刑罰(Adult Crime, Adult Time)」と呼ばれる法律は昨年導入され、殺人や強盗など重大犯罪では、少年に成人と同等の刑罰を科すことが可能になっている。ガーバー氏は、今回の法案は「労働党政権の残した問題を片付ける」ものであり、「QLD州をより安全にし、犯罪被害者の数を減らす」と述べた。
ユース・アドボカシー・センターのキャサリン・ヘイズ代表はABCに対し、電子監視の運用方法には懐疑的だとしながらも、少年が拘留されるよりは装置を付ける方が良いと考えていると話した。
「電子監視装置で最も大きな課題は、毎晩充電できる安全で安定した居場所があるかどうか」と述べた。ヘイズ氏は、同意を得るべきだとしたうえで、装置の運用には4G通信とインターネットが不可欠だと指摘した。「もし子どもが充電を怠ったり、4G接続を維持しなかった場合、保釈条件違反となり、再び拘留される可能性がある。それでも拘留するよりは電子監視装置の方がましだと考えている」
「少年司法(電子監視)改正法案2025」は2026年に精査され、議会で議論される予定だ。
ソース:news.com.au – Ankle tags for children as young as 10 under new proposed law