【NSW10日】 何十年も人々を楽しませてきたシドニー名物のクリスマス伝統が突然打ち切られ、住民の怒りが噴出している。デヴィッド・ジョーンズの象徴的なクリスマス展示が廃止され、代わりにロイヤルティプログラムのマスコット「ドミノ(ダルメシアン)」が飾られたことが明らかになった。
長年続いてきたクリスマスのウィンドウディスプレイが、現在はブランドのロイヤルティプログラムのマスコットで埋め尽くされていることに、シドニーの住民が怒りを露わにした。
ホーンズビー・ハイツ在住の父親フィルさんは、ラジオ局2GBに対し、7歳の娘をかつての名物ディスプレイに連れて行けなくなったと語った。「母が、祖父に小さい頃に連れて行ってもらった話をよくしてくれた。それほど長く続いてきたものだ。アーカイブを遡ってみたら、1952年の子どもたちがウィンドウに集まっている写真も見つけた」と語った。「これはコミュニティで共有するクリスマスの喜びそのもので、シドニーの家族が何十年も楽しんできた」と続けた。
フィルさんがデヴィッド・ジョーンズのスタッフに装飾がどこにあるのか尋ねたところ、「もうクリスマス展示は行わない」と告げられたという。ダルメシアンのマスコット「ドミノ」に対しても批判が出ている。
デヴィッド・ジョーンズはNewsWireへの声明で次のように述べた。「クリスマスのウィンドウが多くの家族にとって深い思い出であることを理解しており、皆さまのご意見に感謝している。今年は『とてもリワードなクリスマス』をテーマに、贈り物の喜びや家族とのひとときを祝い、当社の新しいロイヤルティプログラムの魅力を伝えている。このテーマを反映し、エリザベス・ストリート店のウィンドウでは、ロイヤルティの象徴であるダルメシアンの“ドミノ”をアニメーションで表現している」と広報担当者は説明した。
ウィンドウの見た目は変わっているが、館内ではサンタとの写真撮影体験、クリスマスショップ、デヴィッド・ジョーンズ合唱団、そして12月11日のクリスマス・ショッピングフェスティバルなど、クリスマスの魔法は続いているという。
ソース:news.com.au – ‘Shocked to the core’: Sydney residents outraged as beloved David Jones Christmas display axed, replaced with program mascot