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オプタス広告訴訟 テルストラが勝訴

【メルボルン18日AAP】   通信大手2位のオプタスの広告の内容に関して、同1位のテルストラが誇大表現だと訴えていた件で、VIC州最高裁は、テルストラの訴えを認め、オプタスに対して広告を削除するよう命令した。

この広告は、オーストラリア国土の地図を見せながら「オプタスは98.5%でテルストラは99.3%」と表示。両社のサービスに大差がないようにみえる内容になっている。テルストラ側はこれが誇大表現であり間違った内容を伝えているとしていた。広告は1月末からおよそ50チャンネルで放送された。

エリオット裁判長は、両社の携帯ネットワークの人口カバー率をみると、確かにテルストラはおよそオーストラリア全人口の99.3%でオプタスは98.5%であるが、面積カバー率を見たところ、テルストラは235.6万平方キロメートルであるのに対して、オプタスはおよそ97万平方キロメートル。テルストラの半分以下であることを指摘し、広告内容はオプタスが有利になるように計算されて作成されたと述べた。

テルストラ側は、「オプタスはまるで両社の面積カバー率が同じであるかのように広告し、国民を混乱させた」と非難。オプタス側は、人口カバー率で両社がわずか1%未満しか違わないのは確かなのに裁判ではこの点について論争されなかったと話した。

裁判所は、オプタスに対して広告の削除を命じた。この広告によるテルストラへの賠償責任や差し替えの広告などについては今後、話し合いが行われる。

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