【ケアンズ21日AAP】 ダイヤを盗まれた宝石商が、犯人がダイヤを飲み込んでいたとしても、既に買い手がいるので、早く取り戻してクリーニングしたいと語った。
「このピンク・ダイヤモンドは時価20万ドル相当で、すでにそのために超音波クリーナーを準備しています」と、ダイアモンド・ギャラリーのオーナー、キース・バード氏は笑顔でAAPの取材に答えた。
犯人の男(29)は英国人バックパッカーで、店で顧客にダイヤを見せようとした際に、手からダイヤを奪って逃走した。
その後、男はメルボルンからニュージーランドのオークランド経由で英国に逃げるつもりだったが、20日夜、メルボルンの空港で逮捕された。
警察では身体検査やX線検査でも調べたが、ダイヤは見つからなかったという。ただし、男がダイヤを飲み込んでいる可能性は否定しなかった。
容疑者は21日夜にケアンズに移送され、22日に裁判所に出廷する予定。
昨年11月にあった同様のケースでは、警察がブリスベンの宝石店強盗の容疑者を逮捕した際、容疑者は盗んだダイヤモンドの指輪2個を飲み込んだ。その後、警察によって指輪が回収され、1個は2万7000ドルで競売にかけられた。しかしもう1個(3万5000ドル相当)は警察が気づかず、排出物の袋を捜さずに廃棄してしまったために、紛失したという。