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NSW中絶法案 アボット元首相も反対

【シドニー15日AAP】   NSW州で人工妊娠中絶を合法とする法案が今週、上院議会で議論される。これに先立ってシドニーで人工妊娠中絶に反対する抗議活動が行われ、トニー・アボット元連邦首相も演説した。

「生殖ヘルスケア改革法案2019年」が施行されれば、妊娠22週まで、さらに医師2人の合意があればこれを上回る週でも人工中絶が可能になる。同法案は先月、59対31で下院を通過した。

15日にハイドパークで行われた反対集会には、少なくとも2,000人が集まった。アボット元連邦首相は、「性別選択中絶と後期妊娠中絶を許可し、事実上オン・デマンドの幼児虐殺だ」と述べて同法案を批判した。集会には元国民党党首のバーナビー・ジョイス氏やNSW州のチュードホープ予算相の姿も見られた。

修正案のもと、医師は性別選択とみられる人工妊娠中絶を行わず、中絶手術の結果生存した乳児のケアを適切に行う。

中絶支持派は前日の14日に集会を行い、「偏見はごみ箱に捨てよう」と唱えた。

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