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抗生物質処方の見直しも 医師は歓迎

【キャンベラ10日AAP】  連邦政府のハント保健相は、抗生物質を自動的に繰り返し処方することについて、今後禁止とする方向で前向きに検討する意向を示し、医師たちがこれを歓迎する姿勢を示している。

 

オーストラリア医師協会(AMA)のバートーン会長は、世界で「スーパーバグ」と呼ばれるすべての抗生物質に耐性があるバクテリアの菌株が広がっているとして、「家の食器棚などに必要のない抗生物質が保管され、結果として使い過ぎを招き、耐性のある菌株が増えている」と述べた。

 

ハント保健相は、長期間にわたり抗生物質による治療が必要な患者もいると理解を示した上で、「見直しを近く行う予定だが、全体としては禁止の方向へ進むだろう」と話した。病原菌のなかでも大腸菌、サルモネラ菌、淋菌、髄膜炎菌などは、主要な薬剤の耐性が高まっている。

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