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CBDピーク時の運転 「有料にすべき」 渋滞解消対策で

【キャンベラ14日AAP】   モリソン政権は、国内都市で発生する交通渋滞を解消するために、さらなる道路建設の必要性を述べているが、独立系シンクタンクのグラッタン・インスティチュート(Grattan Institute)によると、道路や公共交通機関の拡大はさらなる交通渋滞を引き起こすとしている。

 

 

GIによると、オーストラリアもロンドン、シンガポール、ストックホルムやミラノのように「渋滞料金」を支払うシステムを導入するべきだと提案しており、最近ニューヨークも加わり、バンクーバー、北京、ジャカルタでも採用される日が近いという。

 

GIの交通・街政策部門のテリル部長は「重度の交通渋滞の慢性化は費用もかかり非効率。有料時の道路は誰も使いたくないし、移動中の渋滞地獄は経験したくない」と述べている。

 

国内都市でのピーク時となる朝のCBD方面と夕方の反対方面の道路使用のわずかな有料化で約40パーセントの交通量を削減できれば、全体のネットワークのスピードが約1パーセント上昇するという。

 

テリル氏は、有料化による市民の負担への懸念に対して「シドニーCBDに毎日車通勤する人たちは平均週2500ドルの収入があり、シドニー全土のフルタイムで働く平均週収入より約1000ドル以上高い」と述べ、「CBDエリアは公共交通機関ネットワークが充実しており、多くの人が利用できるようになっている」とした。

 

 

 

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