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急な罰金通知に衝撃も VIC

【メルボルン23日AAP】   VIC州で、駐車違反などの罰金を回収するITシステムがうまく機能していない。突然の罰金の通知に衝撃を受ける州民が多いと予想される。

駐車違反やスピード違反など裁判所が通達した罰金を罰金回収局が回収するが、データベースの不具合によって、違反者の多数が督促状や最初の勧告を受けていない。

州政府広報官は22日、「現行のITシステムは契約や期待にほど遠かった。問題について、州法務長官が大規模な調査を命令した」と述べた。システムは今も稼働中だとして、罰金を認識する人は通常通り支払うべきと主張する。

同州野党のステイリー影の財務相は、「罰金を伴う行いに気づいていない州民が多数いる。大きな衝撃を受けるだろう」とコメントした。

法律会社Galbally Parkerのラス・パーカー弁護士は、「過去12か月に迅速に罰金の通知を受けとった顧客はいない」と述べた。通知が大きく遅れたため、裁判所命令に従って罰金を払えなかった顧客が多数いるという。

VIC州は2007年から2015年にかけて、5,990万ドルを拠出してIT企業のテニックス・ソリューションズに新システムを委託したが、実現に至らなかった。替わる現行のVIEWシステムに不具合が生じており、3憶ドルを超える費用が発生すると見積もられる。

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