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救急車到着遅れ 6週間で3人死亡

【シドニー5日AAP】   過去6週間で救急車の到着遅れにより、NSW州で3人が死亡したことを受けて、同州のロバートソン労働党党首は、政府は病院に適切な資金供給をしていないと批判した。

フェアファックス・メディア社によると10月以降、救急車到着が許容時間を上回って遅れ、シドニー西部郊外ブラックヒース、南西部ミント・ハイツ、北部ホーンズビーの男性3人が死亡した。

ロバートソン氏は、「連邦政府が150億ドル、州政府が30億ドルを同州の医療制度から削減した」と指摘し、「救急車到着を最大2時間待つ患者もいる」「救急隊は限界に近い中で最善を尽くしている」と話した。

州政府はこれに対し、2014年の救急車予算は史上最高の7億5200万ドルに達し、救急車で病院に搬送される患者の8割が30分以内に救急科に受け渡されるとした。

オーストラリア救急協会らによると、救急隊と病院は設備不足にあり、救急車が救急科で患者を降ろすことができないこともあるという。

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