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隔離生活で飲酒70%増 胎児に影響も

【ブリスベン1日AAP】  新型コロナウイルスの拡大防止のため自己隔離が続くなか、オーストラリアにおける飲酒率が70%増加していることが、アルコール研究教育基金による調査で分かった。特に、妊娠している女性の場合、胎児に有害となる可能性があるとして懸念を示している。

 

シドニー大学のエリオット教授は、自己隔離でパートナーと過ごす時間が増えていることで、妊娠とアルコールによるリスクが増えていると指摘。妊娠中の母親が習慣的にアルコールを摂取することだけが、胎児性アルコール症候群のような問題を生じるわけではないとしている。

 

エリオット教授は、胎児期にアルコールにさらされることで、神経系の成長に問題が生じ、思考能力、学習能力、注意力、行動を抑制する能力などに影響が及ぶことがあると説明。アルコールの分解能力などには個人差があることから、個々の妊娠で飲酒のリスクの有無を予見することは難しいとして、十分な注意が必要との考えを示した。

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