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「息子は無駄死にしたんじゃない」

【メルボルン28日AAP】   2014年、精神病を患う父親に殺害されたルーク・アンダーソン君の件について、VIC州警察は事件の調査報告書を公開。ルーク君の母親は、ルーク君の事件以降、国内でのドメスティック・バイオレンスへの意識向上などがみられることなどから、「息子の死は無駄じゃなかったと信じている」と述べた。

ルーク君は2014年2月、VIC州内にあるクリケット場で父親から暴行を受け殺害された。母親のバティさんはルーク君が亡くなってから、反ドメスティック・バイオレンス活動家として立ち上がり、その活動の幅を広げてきた。またバティさんは今年、オーストラリアン・オブ・ザ・イヤーを受章した。

バティさんは、28日に公開された報告書では、個人を非難することなく行政の対応に問題があったことを強調しているとし、加害者が自身の行為についていかに責任を負うべきかを指摘した内容だとした。

VIC州警察は、事件以降、家庭内暴力に特化したチームを編成し対応を始めた。「オーストラリア国内でこのようなチームを編成したのはVIC警察が初めて」と州警察。

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