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聖職者ライセンス制に 王立委員会

【シドニー15日AAP】  フランシスコ修道会のデービッド・リアリー博士は15日、王立委員会の最終公聴会で、カトリック司祭などの聖職者は今後、ライセンス制とするか何らかの統制のもとで地位が与えられるべきとの見解を示した。幼児への性的虐待に関する調査に答えたもの。

リアリー博士は決められた監視機関をまったく持たない職業は他にほとんどないと指摘。教会組織は事実上、聖職者らを雇う雇用主であることに気づくべきだとの考えを示した。王立委員会では監視プログラムの導入を義務付けるべきかどうかをめぐり、最終公聴会が開かれている。

精神科医のマルヴィル博士は、十分に訓練を受けたスタッフを配置することで、司祭らの説明責任が今よりも適切に果たされ、性的虐待に対する申し立ての対処の仕方も違ってくると説明。教会の「ひどい無知」が性的虐待を法的な問題ではなく、道徳的な問題としてとらえられ、外の声に耳を貸さないシステムが続いてきたと指摘した。

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