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子どものインフル脳症54例 予防接種を

【シドニー19日AAP】  シドニー大学の研究チームがこのほど、医学誌「クリニカル・インフェクシャス・ディジーズ」に発表した論文によると、オーストラリアでは過去3年のインフルエンザ流行期に、16才以下の子どもがインフルエンザ脳症と診断された症例が54件に上り、このうち2人が死亡、3人が脳に障害が残ったことが分かった。

研究を行ったフィリップ・ブリットン博士は「インフルエンザが、どれほど深刻な影響をもたらすかについて、認識が甘い」と述べ、「その結果として、国内における子どもの予防接種率が極めて低い」と指摘した。

ブリットン博士はまた、脳に神経系の病状を持っている子どもは、インフルエンザの感染に伴うリスクが高いとする一方、健康な子どもでも症状が深刻化する場合もあるとしており、感染した場合のリスクの大きさを考えると「治療を受けるより、予防接種を受けたほうがいい」と見解を述べた。

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