政治

先住民にVIC州沿岸部土地権を付与 連邦裁

【VIC30日】  オーストラリア連邦裁判所は今週、VIC州のグレート・オーシャン・ロードからアララットまでの沿岸部地域の土地について、先住民イースタン・マー(Eastern Marr)の人々にアボリジニの土地としての土地権を付与したことが分かった。

イースタン・マー・アボリジナル・コーポレーションのディレクターで、国立先住民権利カウンシルのジェイミー・ロウCEOは、土地権が先住民に移行しても周辺道路や観光地は政府が管理しているとした上で、直ちに道路使用料金を導入するようなことは出来ないと説明した。

一方、ロウCEOは先住民が土地権を得ることで、特に海外からの観光客を対象としたツーリズムを促進できると説明。先住民族の言葉で標識を作ったり、先住民によるガイドを提供するなど、多くの可能性があると期待感を示し、「皆にとって良いこと」だと述べた。

さらに、先住民は土地権付与にともないキャンプ、狩猟、釣り、植物の採取、文化的に重要な場所の保護、儀式の実施などが可能となる。ロウCEOは裁判所による決定を受けて、SNS上などで様々な制約が課されると憶測を呼んでいることを受け、「誰かの裏庭を占領しテントを張るようなことはない」と述べ、そのような制約はないと否定した。

 

ソース:news.com.au-Huge stretch of Victorian coastline returned to Aboriginal owners

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