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海外留学生の爆発的増加でさらなる住宅危機

【ACT18日】   向こう50年でオーストラリアを訪れる海外留学生の数は爆発的に増加し、シドニーで新たに建設される住宅の8割は留学生が住む必要があるという。

非営利のシンクタンク、インスティテュート・オブ・パブリック・アフェアーズ(IPA)の研究によると、2028年までの6年で過去最多の175万5,000人が入国し、国内で住宅25万2,800戸が不足する。移民の半数近くが学生ビザで入国する。

5月発表の連邦予算案でも、今年新たに入国する移民40万人中3分の2近くが学生ビザで訪問と発表された。来年も同様な数が予想される。

全国で、2028年までに建設される新規住宅の10棟中7棟を海外留学生が占めると見積もられる。

IPAのダニエル・ワイルド副所長は「政府は移民増大、さらに海外留学生数増大に対応する計画がない」「住宅、賃貸料金、インフラの圧迫、道路、混雑。調整されているようにはみえない」と話した。

IPAによると、2023年度に海外留学生25万3,940人が入国する。国内で新たに10万1,576世帯増加に相当する。

オーストラリア統計局の最新データによると、5月は昨年比1万9,200人増の海外留学生4万3,000人超が入国した。6月も5万1,390人が訪れたと見積もられる。昨年の海外留学生による経済効果は290憶ドルに上った。

パンデミック前、歴代政府は15年間の移民ブームを促進して年平均22万人を受け入れてきた。ハワード政権以前の長期平均はおよそ年8万人だった。

移民に関する世論調査では、常に意見が二分してきた。人口研究機関(TAPRI)が今年初めに行った調査でも、回答者のわずか18パーセントがパンデミック前の移民受け入れを希望し、7割は削減またはゼロを望んでいる。回答者の65パーセントは、混雑や病院システムの圧迫、環境への影響、住宅価格の高騰を理由に国内人口は十分と考える。

海外留学生も同時に、高い生活費や賃貸物件不足から困難に直面している。ABC局に対し、複数の中国人留学生が「オーストラリア訪問は、“間違った方向”に導かれた」と話している。さらに1人は、「住む場所がないと常に心配して眠れない」と話した。

現在国内に海外留学生62万人が居住する。45パーセントが高等教育、25パーセントが専門学校、17パーセントが英語を学んでいる。昨年、国内で学生ビザ57万3,000件が発給された。米国の学生ビザ発給数は41万4,000件。

オニール自治相は4月、全国記者クラブで「安全で手頃な価格の住宅提供に関し、大きな問題に直面する」と話した上で、「移民が理由ではない」と強調した。

ソース: news.com.au – International students to absorb nearly 80 per cent of new homes in Sydney by 2028, report says

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