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コモンウェルスがAI対応で300人の雇用削減

【ACT24日】   オーストラリアの大手4大銀行の一つであるコモンウェルス銀行(CBA)が、AIに対応した人材体制を整えるための9,000万豪ドル規模の計画を発表する中、300人の人員削減を実施した。

金融セクター労働組合(FSU)は、オーストラリア最大の銀行であるCBAが「AI対応の人材育成」に向けた9,000万豪ドルのプログラムを発表する一方で、300人の雇用を削減したことを強く批判した。

CBAは24日、3年間にわたる「フューチャー・ワークフォース・プログラム」により、従業員がスキルを習得し、変化する働き方に適応できるよう支援すると明らかにした。新たなポータルでは、すべての職種が可視化され、現在のスキルに基づいて異動可能な職種が示されるという。また、スキルの不足部分を明確にし、AI学習を含む研修機会も提示する仕組みとなる。

CBAのマット・コミンCEOは、企業と従業員はAIがより大きな役割を担う将来に備える必要があると述べた。コミン氏は、AIの急速な進化や導入方法の違いにより、経済全体での影響は一様ではないとの見方も示した。「影響は均一ではなく、そのスピードも不確実だが、私たちは先手を打とうとしている」と述べた。

一方、労働組合は、銀行が記録的な半期利益50億豪ドル超を計上してからわずか数週間後の人員削減であるとして、今回のプログラムは解雇された従業員の支援に活用されるべきだと主張している。削減の対象は、リテールバンキング、法人・機関向けバンキング、人事部門などに及ぶとみられている。

FSUのジュリア・アングリサーノ書記長は、数百人規模の人員削減は到底容認できず、AI導入が安定した雇用を犠牲にしてはならないと述べた。「長年にわたり、CBAは数百人規模の人員削減を続けながら、何十億豪ドルもの利益を上げてきた。多くの従業員が突然リストラされ、自力で対応せざるを得なくなったという話を数え切れないほど聞いてきた」と批判した。さらに、同組合は職場へのAIや新技術の導入時には、より強い雇用保護や再訓練・再配置のための実質的な支援が必要だと訴えた。「CBAの莫大な利益を生み出したのはまさにこれらの労働者だ。銀行は少なくとも再教育やスキル再習得の機会を提供し、社内に残れる道を用意すべきだ」と述べた。

なお、今回の人員削減はAIと直接関連付けられてはいない。昨年には、AIチャットボットの導入により45の職種が余剰となり、公正労働委員会で争われた経緯がある。

ソース:news.com.au – Commonwealth Bank Australia cuts 300 jobs as it announces $90m plan for AI-ready workforce

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