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賃金上昇率 14年ぶりの高水準に

【ACT15日】  オーストラリアの賃金上昇率は6月までの1年間の3.6%から、9月までの1年間で4%に加速し、14年ぶりの高水準となったことがオーストラリア統計局(ABS)による最新統計で明らかになった。

9月までの3か月間の賃金上昇率は1.3%と1997年の記録開始以来、四半期としては最大の伸びとなり、同指数を記録した26年間の歴史の中で最高を記録した。最新統計は市場の予想とほぼ一致しており、豪準備銀行(RBA)がインフレ抑制のために金利を引き上げるかどうか、エコノミストたちの意見は分かれている。

金融市場ではRBAが12月の会合で政策金利を4.35%から4.6%に引き上げる可能性は8%程度にとどまった。ただ、来年6月までに再利上げが実施される確率は約50%となっている。

オックスフォード・エコノミクスのマクロ経済予報部長のラングケーキ氏は、「11月の利上げだけで終わるとは考えておらず、今日のデータは12月の再利上げをさらに後押しするものだ」と述べた。

一方、RBCキャピタル・マーケッツの戦略家のトンプソン氏は今年の利上げは予想しておらず、2月の賃金報告次第で2024年前半の利上げもあり得るとした。ANZ銀行のエコノミストもまた、賃金統計は堅調だったが一時的な要因が影響しているとし、RBAは金利を据え置くとの見方を示した。

 

ソース:news.com.au-Wages growth hits highest rate since 2009

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