生活

胃腸炎患者が急増 「公共プール避けて」 QLD保健省

【QLD10日】   QLD州では胃腸炎の患者が急増しており、公共プールやウォーターパークを避けるように州保健省が警告している。

同省によると、クリプトスポリジウム症(主に幼児に見られる下痢を引き起こす胃腸疾患)は、2024年に入ってから同州で州823件以上報告されており、この数は、2021年(569件)と2022年(568件)に報告された年間患者数をすでに上回っている。これを受けて、最近下痢の症状を経験した州民に対し、症状が緩和してから少なくとも14日間はプール、ウォーターパーク、その他のレクリエーション用の水施設を避けるように呼びかけている。

クリプトスポリジウム症は通常、汚染された水や食物の摂取、あるいは感染した個体や動物との接触によって感染する。スイミングプール、ウォーターパーク、その他のレクリエーション施設など、排泄物で汚染された水を含む様々な環境で発生する可能性があるという。症例の多くは大都市圏で報告されているが、ウェスト・モートン、ダーリング・ダウンズ、セントラル・クイーンズランド、タウンズビル、マッカイ地域でも発生している。また、患者数の増加はQLD州に限ったことではなく、NSW州とVIC州でもここ数週間でクリプトスポリジウム症の報告が同様に増加している。

クリプトスポリジウム症の最も一般的な症状は下痢であるが、吐き気、嘔吐、発熱、頭痛、食欲不振を伴うこともある。ジェラード州主席医務官によると、トイレの後や、おむつを交換した後、または動物の排泄物を掃除した後、手をよく洗うことで感染の拡大を防ぐことができるという。

予防策としては、果物や野菜は食べる前に洗い、未処理の水は沸騰させてから冷まして飲むようにする、大雨の後1週間以内は川や小川、ダムで泳がないようにすることも、リスクを最小限に抑えるのに役立つと呼びかけている。

クリプトスポリジウム症に対する特別な治療法はないが、水分補給を怠らないことが重要となる。また、下痢をしている子どもは、24時間下痢が止むまで自宅で待機する必要がある。重症の人、十分な水分摂取が困難な人、下痢が長く続く人は、医師の診断を受ける必要がある。具合が悪い、または心配な場合は、医療専門家または13 HEALTH(13 43 25 84)まで連絡とのこと。

 

ソース:news.com.au – Queenslanders warned to stay away from pools as gastro outbreak worsens

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