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豪4月CPIは2.4% 連続利下げ期待薄れる

【ACT28日】  オーストラリア統計局(ASB)によると、4月の消費者物価指数(CPI)インフレ率は前年同月比2.4%上昇と予想の2.3%を上回り、前月から横ばいだったことが分かった。3か月連続で2.4%を維持しており、これによりオーストラリア準備銀行(RBA)が連続で利下げを行うとの期待は後退した。

変動の大きい項目や旅行費を除いたCPIは、4月までの1年間で2.8%上昇しており、これは3月の2.6%から上昇した。例年4月は物価が上昇する月であり、ある低度の上昇は予想されていたが、これを超える勢いでインフレ率が高くなったことから、利下げが続くかもしれないという期待が薄れる形となった。

調査会社ベータシェアのチーフエコノミスト、デイビッド・バサニーズ氏は、28日に発表された結果は「やや失望」と評し、「ここ数週間で米国の関税政策に対する懸念が和らぎ、7月下旬に発表される6月期の四半期CPI報告が極めて重要であることから、経済的な緊急事態が起きない限り、RBAが8月まで利下げを見送る可能性が高い」と述べ、7月の利下げの可能性を否定した。

RBAは今年2月に利下げサイクルを開始し、4月に一時停止。5月に再び利下げを行っている。また、年初の政策金利は4.35%だったが、現在は3.85%まで引き下げられている。

バサニーズ氏は、RBAは今後も利下げサイクルを継続すると予想。「住宅や労働コストの圧力が緩和していることを考慮すると、基調インフレ率は今後さらに低下し、RBAは今年中に少なくともあと2回利下げを行うとみられるが、7月以降になるだろう」と述べた。

 

ソース:news.com.au-Inflation read sours back-to-back rate cuts

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