【NSW29日】 オーストラリアの慈善団体グッド360(Good360)は、国内企業が廃棄している衛生用品や衣類、家庭用品などの総額が毎年約45億ドルに上るとして、これらを重病の子どもを抱える家庭などに再分配するよう呼びかけている。
報告によると、衛生用品、衣類、掃除用品、乳児向け製品などの新品の廃棄物量はわずか3年のうちに33%増加しているという。
グッド360を通じて寄付された売れ残り商品を、重病の子どもやその家族に分配する形で支援を行っている慈善団体、「リトル・ウィングス」のピアソンCEOは、「病気の子どもがいる家庭は家計をやりくりするために様々なものを我慢している」とし、再分配することで「大きな変化がもたらされる」と訴えた。
さらに、最近では洪水で家財を失った人が多くいる中、企業がまだ使える商品を廃棄していることも「非常に残念だ」と述べた。
調査会社デロイト・アクセス・エコノミクスが行った調査によると、廃棄された売れ残り商品は2021年から17%増加し、総額は29億ドル相当に達している。さらにオンラインで購入された返却品の廃棄物は15億ドル相当となっている。
グッド360によると、慈善団体の85%が今後12か月間で廃棄商品の再配分のニーズが過去最大になると予想しており、約半数の団体はこれまで支援を求めたことのない人たちが支援を求めていると回答した。グッド360は独自のマーケットプレイスを使い、これらの商品を効率的に再配分することに注力していくとしている。
ソース:news.com.au-‘Tank is empty’: Charities plea for companies to stop throwing away unsold goods