【NSW14日】 シドニーのクージービーチで発生したサメによる襲撃を受け、NSW州政府は安全対策の強化に乗り出した。被害に遭った女性は現在も重体となっている。
州のモリアーティ農業相は、「地域の安全確保のため、あらゆる選択肢を排除しない」と述べ、サメ対策について幅広く検討する姿勢を示した。一方で、「海は生き物と共有する場所である」とも強調した。
今回の対応として、当局はこれまで制限されていたドローン飛行について特例措置を認めた。クージービーチは空港に近接しているため通常はドローン運用が制限されていたが、今後は恒久的な運用を視野に調整が進められる。州政府はこれまで、全州のビーチにドローンを配備するなど技術的対策を進めてきたが、今回の事案では現場で活用されていなかった。
また、今夏はサメの目撃や被害が相次いでいるとして、モリアーティ氏は「非常に痛ましい出来事だ」と述べ、被害女性と家族への支援の意向を示した。一方、トニー・アボット元首相は、サメの駆除を求める声を上げ、「人命を最優先すべきだ」と主張。州政府も現時点で駆除を完全には否定していない。
当時現場に居合わせた非番のライフガード、チャーリー・ヴェルコ氏は、女性が襲われた直後にボードで岸まで救助したと証言。「最初はよくある誤報かと思ったが、水中でゆっくり動く影を見て異変に気づいた」と振り返った。同氏はここ数年でサメの増加を実感しているとし、「これまでの人生で見聞きした数より、この1年の方が多い」と述べ、安全性への懸念を示した。
また、被害女性は、旗の間の安全区域で岸近くを泳ぐなど適切な行動を取っていたといい、「どんな状況でも危険にさらされる可能性があることを示している」と語った。地元選出のオニール議員は、地域住民向けに説明会を開催すると発表。子どもたちが再び海に入ることへの不安にどう向き合うかなどの相談に応じる方針だ。
州政府は「安全なビーチ環境の確保に全力を尽くす」としている。
ソース:news.com.au – Huge move after Sydney shark attack on popular beach