【NT30日】 NT準州ダーウィンの東約500キロメートルの僻地で27日、中国出身とみられる最大8人のグループが発見され、国境警備当局に拘束されたことが分かった。
ABCの取材によると、グループのうち6人が27 日、先住民の町マニングリダ(Maningrida)付近を歩いていたところを、地元の作業人によって発見された。さらに翌日、2人の男が先住民のレンジャーによって発見され、最終的に8人が国境警備隊に引き渡されたとみられている。警備隊はこの件について、今のところ声明などは発表していない。
発見されたグループは海を渡ってオーストラリア本土に到着し、発見されたとみられるが、警備隊よってどこへ連れて行かれたかは明らかになっていない。現在までにグループが使用したボートは発見されておらず、インドネシアの漁船がノーザンテリトリー沿岸で彼らを船から降ろした可能性も浮上している。
ABCは昨年、中国人が関与した複数の人身密輸事件を報道しており、そのうち1件はインドネシア当局によって阻止されている。
オーストラリア国境警備隊およびトニー・バーク内務大臣は、いずれも今回の事件に関する質問に対し回答を拒否しており、「作戦上の問題にはコメントしない」と述べた。
一方、野党のアンドリュー・ヘイスティ影の内務大臣は、今回の中国人による侵入が事実であれば、「アルバニージー政権による国境警備および防衛力への投資不足を示すものだ」と述べた。また、ボートが違法に国境を突破し上陸する事態が起きており、密輸業者に「労働党政権下では、再びビジネスが可能」というシグナルを送ってしまう恐れがあると懸念を示した。
ソース:abc.net.au-Suspected boat arrivals from China discovered in Arnhem Land