【QLD5日】 QLD州保健当局は、マラリアの感染者を新たに2人確認し、今年の感染者数が71人になったと発表した。マラリアは予防および治療が可能で、人から人へ直接感染することはないが、重症化すると死に至ることがある。
当局によると、新たに確認された2人はトレス海峡諸島自治体区域において感染したとみられる。今年、これまでに報告された症例の97%は海外で感染しており、その多くはパプアニューギニアやソロモン諸島からの渡航者だった。今年の国内における感染は今回で2回目。
国内で確認された感染者数はここ数年で急増しており、21年は4件、22年は20件、23年は50件、24年は69件だった。感染拡大の主な原因の一つとして、洪水による浸水があるとみられている。
マラリアは原虫をもっている蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染する。QLD州を拠点とする医療・病院グループ、メイター・ヘルスで感染症部門の責任者を務めるグリフィン医師は、「マラリアを媒介できる蚊は国内の全域に存在するわけではないが、熱帯地域、特にNT準州やQLD州北部などでは見られる」と述べた。
また、重症型のマラリアでは脳に影響が及ぶ脳性マラリアを引き起こし、最悪の場合には死に至ることもあるとし、「この病気は真剣に受け止め、国内の感染拡大を押せるための対策を講じる必要がある」と述べた。
世界保健機構(WHO)によると、マラリアの初期症状としては発熱、頭痛、寒気が一般的で、症状は蚊に刺されてから10~15日以内に現れる。
ソース:news.com.au-Two more cases of malaria detected in Queensland, brings infection total to 71