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シドニーの老舗ビール醸造所 開発で移転へ

【NSW11日】  シドニー内西部にある人気の酒造会社「ヤング・ヘンリーズ(Young Henrys)」が、複合施設建設のために解体される見通しであることが分かった。酒造所は移転する予定だが、現時点では移転先は未定となっている。

今年5月、建設会社ルーカス・アーキテクツが内西部議会に提出した開発申請によると、現在のヤング・ヘンリーの倉庫は解体され、地上階に商業・小売スペースを併設した新しい6階建ての建物に建て替えられる予定だ。この開発計画の総額は2,100万ドルで、40戸の住居のうち7戸は低所得者受け住宅として提供される見込み。

ヤング・ヘンリーズの共同創業者のオスカー・マクマホン氏は、「この倉庫は1979年ごろに建てられ、ニュータウンに残る最後の小規模工業施設だ」と述べた。また、「ニュータウンは今は高密度住宅地となり、家賃や不動産価格も非常に高い」と述べ、いずれは移転をしたいと考えており、今がちょうど良いタイミングになったと説明した。

ただ、今後も地元のニュータウンを拠点とする意向を示しおてり、「これからもニュータウンで存在感を持ち続けられるよう、最善を尽くす」と話した。また、「寂しさもあるが、新たなチャンスに期待もしている」と述べた。

現在、ヤング・ヘンリーズは需要の増加に対応するため、NSW州ゴールバーンやVIC州にも生産拠点を構えており、今回の移転によって製造に支障が出ることはないとしている。マクマホン氏は、「新しいヤング・ヘンリーズの旅に皆さんをお連れすることを楽しみにしている」と述べた。

開発計画は6月26日まで地域住民の意見提出を受け付けている。

 

ソース:news.com.au-‘Our shabby little warehouse’: Popular brewery faces demolition to make way for six-storey building

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