【NSW18日】 NSW州シドニー東部のウェイバーリー(Waverley)評議会はこのほど、ブロンテ・ビーチで恒例となっているクリスマスパーティーのゴミ処理や警備、トイレの管理費用として22万ドルの追加支出を決定した。大量のゴミが放置される事態に住民が苦情を申し立てており、対策が求められていた。
ブロンテ・ビーチで行われたクリスマスパーティーに、昨年は1万5,000人が集まった。主に故郷を離れてクリスマスを祝うバックパッカーの間で恒例行事となっているが、大量に残されるゴミに住民たちからは批判の声とともに、対策を求める声が高まっていた。
地元住民の一人であるウォーレン・リビングストンさんは、ABCラジオに出演し、「ビーチの裏にある公園は手に負えない状態で、ボトルの蓋や割れたガラスで覆われている」、「地元住民が楽しんでいるとは思えず、固い人とは思われたくないが、地域社会のためになっていない」と述べた。
ウェイバーリー市のウィル・ネメッシュ市長は、「公共スペースへのアクセスを制限したいわけではない」とした上で、「2024年のクリスマスの後、地域住民の声をしっかり受け止めた」、「ウェイバーリーに来て楽しんで欲しいが、同時に地元住民への配慮を忘れないで欲しい」と訴えた。
市長によると、当日はゴミ箱を増設するほか、ガラス持ち込み禁止の取り締まりを強化するという。昨年、クリスマスにブロンテ・ビーチを訪れた人は前年より20%増加。今年はサーフクラブの工事が行われていることから、利用が可能なスペースが縮小するとみられている。
評議会では、ブロンテ・ビーチをフェンスで囲い、アルコール禁止のチケット制イベントにする案も提示されたが、この案は採択されなかった。評議会が実施したオンライン調査では、119件の回答のうち56%が「ごみ回収と警備の強化」を最も支持しており、公園をフェンスで囲う案は25%の支持にとどまった。
ソース:abc.net.au-Waverley Council to spend extra $220,000 to manage ‘out of control’ beach Christmas Day party