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NSW州予算案 住宅や教育へ投資強化

【NSW19日】  NSW州のムーキー財務相は、来週にも3回目となる予算案を発表する見通しだ。ひっ迫する住宅市場への対応が求められる中、州政府は賃貸専用(ビルド・トゥ・レント;BTR)住宅への税制優遇措置を延長し、BTRの開発を支援する。

教育への投資は、向こう4年間で90億ドルを投じる計画だ。来年度はこのうち26億ドルを拠出する。これはエメラルド・ヒルズ(Emerald Hilss)、グランサム・ファーム(Grantham Farm)、ウエスト・ダプト(West Dapto)に小学校を建設し、ウィルトン(Wilton)に高校を建設するために使われる。また、ニューイントン(Newington)、ノーザンビーチズ(Northern Beaches)、ライダルミア(Rydalmere)、ベイサイド(Bayside)など、グレーター・シドニー地域の公立学校に対する大規模な改修工事が計画されている。これらの地域では、新たに教室が140室追加され、約2,500人の生徒の受け入れが可能となる。

司法制度に対しては2億2,700万ドルを拠出する。内訳としては、更生施設の需要増加に対応するため1億500万ドル、ダウニング・センターやジョン・マディソン・タワー裁判所の改修に3,450万ドルが使われる。家庭内・性暴力の最前線サービスには2億7,270万ドルが充てられる。

医療分野では、NSW州全域を対象とした病理学ハブがウエストミード医療地区に新設される予定で492万ドルが割り当てられた。

西シドニー地域では、新空港を中心に発展する都市型地域「エアロトロポリス(Aerotropolis)」に8億3,500万ドルが投資され、このうち1億5,000万ドルが道路インフラ整備に、6,000万ドルが空港標識や事故対応に使われる。また、TAFEバンクスタウン校の跡地に建設される新病院に7億ドル、TAFEの移転に1億ドルを支出するとしている。

 

ソース:news.com.au-What we know so far about the 2025-26 NSW budget

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