【WA13日】 住宅価格の高騰の波はWA州にも及んでいるようだ。パースから南東へ1時間のところにあるピアラ・ウォーターズで、敷地面積がわずか187平方メートルの3ベッドルームの戸建て住宅が、約70万ドルで売却される見込みであることが分かった。この住宅は3年前、約45万ドルで購入が可能だったという。
不動産エージェント、ザ・ベスト・リアルティ・グループのシン氏は、このような状況について「パースの住宅市場における新常識」とし、このような価格帯の物件が他にないため、需要が高まっていると指摘。需要と供給の問題が原因との見解を示した。なお、全国で2バスルーム付き3ベッドルームの平均的な敷地面積は450平方メートルとなっている。
シン氏は、住宅購入を希望する場合、次のチャンスがあるとは限らないとし、最初から最高の希望購入額を提示するよう指摘。通常、物件に複数のオファーが提示され、最終的な売却価格は当初の価格を3~4万ドル上回っていると話した。
パース全体では、2025年6月の時点で住宅の中央価格が85万5,395ドルに達し、前年同期比7.8%上昇となった。さらに、年末までにこれが10%まで上昇すると予測されている。シン氏は、初めて住宅購入を検討している人は、「今すぐ市場に参入すべき」との見方を示している。
全国の住宅平均価格は2025年3月、初めて100万ドルを突破しており、これから住宅を購入しようとする人は、急速な価格上昇、激しい競争、限られたチャンスという非常に厳しい状況の中で、可能な方法を見つけていくことが求められそうだ。
ソース:news.com.au-The ‘new normal’ leaving Aussie first homebuyers behind