【ACT20日】 連邦政府は20日、中程度の発達障害や自閉症を患う子どもを全国障害者保険制度(NDIS)の対象から外す計画を発表した。NDISは連邦予算の中で最も大きな支出の一つだ。
全国記者クラブでバトラー保健相は20日、中程度の発達障害や自閉症を患う子どもは2027年半ばから、NDISに代わるプログラム「Thriving Kids」に移行すると発表した。プログラム参加者の半数近くが15歳未満の子どもで、NDIS対象の16歳の10パーセントさらに6歳男児の16パーセントも加わる。財源は連邦政府と各州・地域政府が負担する。
バトラー保健相は、「自閉症や発達障害を患う子どもにとってNDISが唯一の窓口になった」「家族は追加のサービスを求めている」「NDISは子どものニーズを満たさない」と話した。
今年6月までの12か月間にNDISに参加した10人中7人が、自閉症が主な診断だ。NDISの費用は2029年に640憶ドルと見積もられる。参加者は1年でおよそ41万人から74万人弱に膨れ上がった。
アルバニージー首相は、「NDISは、障がいを持つ人が社会や勤労に参加できるようにした誇りを持てる制度だが、当初の予想をはるかに超えて拡大した」「教室内の生徒の10人中4人がNDISのケースもあり、対応する必要がある」と話した。
ソース:news.com.au – Children with mild autism to be removed from NDIS