【VIC26日】　　　VIC州地方で26日、警察官2人が勤務中に射殺され、もう1人も足を撃たれた。重武装した犯人は逃走を続けており、大規模な捜査が行われている。

26日朝、メルボルン北西およそ300キロメートルにあるポレパンカの民家で、警察官らは児童性的虐待に関する逮捕令状を送達する任務中に銃弾を浴びた。犯人のデシ・フリーマン容疑者（56）は、警察や政府機関を嫌悪する陰謀説提唱者とされる。同容疑者は徒歩で逃走を続けており、警察は妻と子ども2人の居所も追っている。

射殺されたのは59歳の刑事と35歳の上級警察官。もう1人も足を撃たれたが、命に別状はない。放置されたバスの中を捜査中にフリーマン容疑者に直面して撃たれたとみられ、同容疑者が警察官から武器を奪ったかどうかはわかっていない。フリーマン容疑者は警察に知られており、リスクアセスメントを経て警察官10人が逮捕令状の送達に関わった。

VIC州のブッシュ警視総監は「平穏に問題を解決できるよう自首するように」とフリーマン容疑者に呼びかけるとともに、犯人逮捕まで屋内に待機するようポレパンカの住民に勧告した。ブッシュ警視総監は、2019年のクライストチャーチ銃乱射事件の際、ニュージーランド警視総監を務めた。

VIC州アルパイン地方マウント・バッファローのふもとには、重武装した特殊作戦群（SOG）が配置された。アルパイン・シャイヤー・カウンシルは乗換駅、図書館、ビジター・インフォメーション・センターを含むカウンシル施設をすべて閉鎖した。事件現場から800メートルのポレパンカ小学校はロックダウンに入り、警察が安全とするまで生徒たちは学校に留まっている。NSW州警察も、NSW州アルバリーとVIC州ウォドンガの州境で待機している。

VIC州のアラン首相は、州民は捜査地域を避け、警察官の指示に従うよう声明を発表した。

アルバニージー連邦首相も、「毎日警察官が行う業務を思う。毎日制服を着てリスクを負う」と偲んだ。

ソース：news.com.au – Two police officers dead in Victoria shooting