【ACT2日】 22歳のオーストラリア人サーファー、モリー・ピクラムがフィジーのクラウドブレイクで開催された大会で劇的な勝利を収め、初の世界タイトルを獲得。オーストラリアの新たな世界チャンピオンとしてサーフィン史に名を刻んだ。
22歳のピクラムは、ステファニー・ギルモア、レイン・ビーチェリー、タイラー・ライトらと並ぶオーストラリアの世界タイトル保持者の仲間入りを果たした。三つの勝負ヒートを勝ち抜き、アメリカのキャロライン・マークスとの直接対決でブレイクスルーを達成した。
大会は1週間以上の待機期間を経て行われ、ピクラムは初戦で敗れたものの、その後の二つのヒートで圧倒的なパフォーマンスを発揮して優勝を果たした。優勝後、ピクラムは「世界チャンピオンとして認められることは、私の夢そのものです。勝ち方はいろいろあるけれど、この勝ち方で勝てたことが心からうれしい」と語った。「不安や疑念がある中で自分を信じて挑戦することが、チャンピオンになるために大切。初戦での敗北も受け入れ、自分の信念を貫いて挑戦した」と振り返った。ピクラムは2022年にギルモアが8度目のタイトルを獲得して以来、オーストラリア人として初めての世界チャンピオンとなった。
決勝では、ピクラムは第一ヒートで波に押されながらも、続く二つのヒートで7点や6点の波を巧みに乗りこなし、8.83点の素晴らしいバレルライドで勢いをつかんだ。最終ヒートでは、最後の10分間で相手マークスが必要とするスコアを取れず、ピクラムが悲願の優勝を手にした。
ピクラムは今シーズン、最終3大会のうち2大会で優勝し、タヒチでの勝利によりファイナルでのNo.1シードを獲得。2025年は5回の決勝進出を果たし、シーズンを自身初の世界タイトルで締めくくった。
一方、オーストラリア男子で唯一決勝進出したジャック・ロビンソンは、ブラジルのイタロ・フェレイラに敗れ、期待された活躍は見られなかった。男子タイトルはブラジルのヤゴ・ドラがアメリカのグリフィン・コラピントを破って獲得した。
ソース:new.com.au – Australia has a new world champion after Molly Picklum charges to maiden crown in Fiji