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父の日の週末、西と東で明暗分かれる天気に

【NSW5日】   オーストラリアでは今週末、父の日を迎える中で天候が大きく二分される見通しだ。西や南の地域では激しい嵐や寒波に警戒が必要となる一方、東部では春を飛び越えて夏を思わせる陽気に恵まれると予想されている。

気象局によると、5日(金)からWA州南西部を中心に寒冷前線と低気圧の影響が強まり、激しい雨や雷、時速90kmに達する突風が予想される。パースでは金曜夜から暴風雨が本格化し、週末にかけて沿岸部に冠水や停電の恐れがあるという。SA州やTAS州でも同様に強風や氷点下の冷え込みに注意が呼びかけられている。

一方で、NSW州やQLD州の東部では打って変わって穏やかな天候に。シドニーでは土曜日に最高気温20度、日曜日には23度まで上昇し、来週には27度と初夏の陽気が訪れる見込みだ。ブリスベンも27度前後と暖かく、屋外でのイベントや家族での外出には絶好のコンディションとなる。内陸部ではさらに気温が上昇し、SA州北東部のウードナダッタでは35度に達する見込みで、今年3月以来の暑さとなる。

背景には気候変動の影響があるとされる。気象局によれば、現在はエルニーニョ南方振動が中立状態にあるものの、夏に向けてラニーニャ現象が発生する可能性が最大60%とされている。さらにインド洋ダイポールは強い負の局面にあり、東部や南部では今後の降雨が増えるとみられる。実際、シドニーではこの冬、過去20年で最多の降水量を記録しており、主要ダムの貯水率はほぼ満水に達している。

西で荒天、東で夏日――父の日の週末を彩る空模様は、地域ごとに大きなコントラストを見せることになりそうだ。

ソース:news.com.au – Stormy blast to lash Australia’s south and west in first weekend of spring

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