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メルボルンCBDで抗議活動による衝突の可能性

【VIC10日】   VIC州警察は、今週末のメルボルンCBDでの大規模な抗議活動に備え、警戒態勢を強化している。4つの対立する抗議グループが暴力的な衝突を意図している可能性があるとして、市民に注意を呼びかけている。

今回の対立は、2週間前にネオナチ集団がキングスドメインの「キャンプ・ソブリンティ」に乱入し、数名が負傷、社会的な怒りを引き起こした事件の直後に予定されている。事件では、ナショナル・ソーシャリスト・ネットワーク(NSN)の指導者トーマス・スーウェルを含む7名の男性が起訴されている。警察によると、NSNのメンバー、反移民活動家、パレスチナ支援運動の過激派、先住民活動家とその支持者らがメルボルンCBDに集結する可能性があるという。

トロイ・パプワース警部補は、「2週間前の暴力事件と、再び対立グループが衝突を意図しているという情報を踏まえ、警察は大規模な対応を取らざるを得ない」と述べた。警察は、CBDに数百人規模の警官を配置し、特殊部隊も動員して事態の悪化を防ぐ方針で、「メルボルンCBDは訪れる人々にとって活気ある場所であるべきで、憎悪や暴力を振りまく場所ではない」と強調した。

警察は、メルボルンCBDを指定区域に指定し、警官が武器の所持確認やマスクの着用解除を指示できる特別な権限を持つ。この区域は、フリンダース通りからラトローブ通り、スプリング通りからスペンサー通りまで広がる。警察は、8月31日のキャンプ・ソブリンティ襲撃時には現場に警官がおらず、情報不足で対応できなかったことを認めている。「再び同じことが起こらないよう、万全の警備を敷く」とパプワース警部補は述べた。

同時に、警察は双方のグループに対し、合法的な抗議活動の権利を暴力の隠れ蓑に使うことを非難している。「抗議を口実に暴力を振るうのは許されない」と警部補は語った。8月31日には、反移民派とカウンター抗議者の衝突で20人が逮捕され、ペッパースプレーが使用され、警官が投擲物や暴言の標的となった。逮捕された多くの人々は、保釈条件によりCBDへの立ち入りが禁止されている。

当局は、今週末は公共交通機関に大きな混乱が予想されるとして、CBDへの移動を再考するよう市民に呼びかけている。

ソース:news.com.au – Police on high alert as rival protest groups could clash in Melbourne CBD

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