【ACT11日】 米国で著名な右派活動家でトランプ前大統領の友人が射殺された事件を受け、オーストラリアの政治家たちも国内の政治状況を見つめ直す事態となった。
犠牲者は31歳のチャーリー・カーク氏で、ユタ州の大学で講演中に銃撃され死亡した。カーク氏は保守派活動団体「Turning Point USA」を共同設立し、大学キャンパスで保守的な視点の普及を推進していた。事件当局は、関心人物として拘束していた人物を釈放した後も、容疑者の行方を追っている。
代理首相のリチャード・マールズ氏は11日、カーク氏の死を「全くもって悲劇的な出来事」と述べ、「政治的暴力はあらゆる形で非難されるべきだ」と強調した。また、「オーストラリアにおいては、平和的な対話や議論が自由に行えることを非常に大切にしている」と語った。野党も政府の立場に同調し、スーザン・リー議員は「悲しむ人々に連帯する」と述べ、自由党のジェームズ・パターソン議員は今回の射殺を「米国に好意を抱く者にとって非常に心を痛める事件」であり、政治的暴力が両陣営を対象に増加していると指摘した。
オーストラリア国内でも過激化の兆しが見られ、昨年、オーストラリア保安情報機構(ASIO)はテロ脅威レベルを「あり得る」に引き上げた。ASIOのマイク・バーガス長官はその後、政治的議論の冷静化を呼びかけ、複雑化する理由によりオーストラリア人が過激化していると警告している。
アンソニー・アルバニージー首相自身も今週、社会的結束の崩壊が「非常に大きな憂慮」をもたらしていると述べた。この発言は、ヴィクトリア州で警察官2人が射殺されたとされる自称主権市民デジ・フリーマン事件に関連したものである。
ソース:news.com.au – Labor, opposition condemn ‘political violence’ after Trump ally shot dead