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ゴールドコーストの獣医用薬物による自殺事件3人起訴

【QLD15日】   ゴールドコーストで43歳の男性が獣医用安楽死薬を使用して自殺した事件で、3人が起訴された。警察は2021年までさかのぼり、他の死亡事件についても捜査を進めている。

警察は、検死官事務所から43歳男性が4月に獣医用安楽死薬の致死量を服用して死亡したとの通知を受け、7月に捜査を開始した。メインビーチ在住の53歳の男性が、ゴールドコーストの43歳男性に自殺目的で薬物を供給したとされる。

マーク・ムーニー刑事監督官は、薬物はQLD州法下で厳重に管理されていると記者団に語った。警察は声明で、「捜査は複雑で、ゴールドコースト刑事捜査課と殺人事件捜査ユニットの刑事が、被害者の健康状態、ケアや治療、そして死亡に至る経緯について広範な調査を行った」と発表した。

53歳男性は、2件の自殺幇助、危険薬物の取引1件、危険薬物所持1件、その取引・供給から得た財産の受領または所持1件で起訴された。さらに、サウスポート在住の81歳の女性が、自殺幇助、危険薬物取引、危険薬物所持、有害物の販売の各1件で起訴され、アッシュモア在住の80歳の男性が、危険薬物取引および所持で起訴されている。3人はいずれも今月、サウスポート地裁に出廷予定である。

ムーニー刑事監督官によると、この3人はいずれも43歳男性とは面識がなく、43歳男性の家族が薬物供給者と連絡を取ったことが発端だったという。43歳男性は長期間にわたり持病を抱えていたが、QLD州の自発的安楽死法の対象にはならなかった。

警察によると、80歳男性と53歳男性は父子関係にあり、『End of Life Services』という事業を支援していた。53歳男性は獣医ではなく、慈善団体を設立し合法的な供給者を通じて薬物を入手したと主張されている。警察は2021年以降の多数の死亡事件についても捜査しており、その数は現時点で20件前後、あるいはそれ以上に上るという。

「容疑者は脆弱な人々を意図的に狙い、絶望的な状況にある人々を利用している」とムーニー刑事監督官は警告する。「現在までに、2021年以降の多数の死亡事件で、被告が亡くなった人物と関わっていた疑いがある案件を捜査中だ。この数は、捜査の進展に伴い増える可能性がある」

オーストラリアの支援情報は以下の通り。

  • 全国の24時間対応危機支援サービス
    Lifeline: 13 11 14; lifeline.org.au
    beyondblue: 1300 224 636; beyondblue.org.au
  • 全国の青少年向け支援サービス
    Kids Helpline: 1800 55 1800; kidshelp.com.au
    headspace: 1800 650 890; headspace.org.au

警察は、情報を持つ人に協力を呼びかけている。

ソース:news.com.au – ‘Vulnerable’: Three charged after man’s vet drug suicide on Gold Coast

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