【ACT16日】 オーストラリア赤十字ライフブラッドは、記録的な血液需要と全国的な不足を受け、国民に献血を緊急に呼びかけている。
6月から8月にかけて過去最高の需要が確認された一方で、パンデミック以降で最多となる予約キャンセルが重なり、血液と血漿の備蓄が圧迫されているという。来週中に全国で1万2500人の献血者を必要としていると発表したが、さらに6000人、約2800リットル分の血液が不足していると警鐘を鳴らした。
ライフブラッドのスティーブン・コーネリッセンCEOは「現在、すべての血液型が不足している。条件を満たし健康な人は、今すぐ献血予約をしてほしい。誰かに任せず、一人ひとりの献血が欠かせない」と呼びかけた。冬季は風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスの影響でキャンセルが増える傾向にあるが、今冬は特に深刻だった。しかも、例年を上回る需要が重なり供給に大きな影響が出ているという。
特にA型とO型の不足が顕著だが、ライフブラッドはオーストラリアの献血コミュニティが協力してくれると信頼を示している。同団体は「緊急時には必要な血液が必ず確保される」としつつも、緊急性の低い患者には待ち時間が発生する可能性を認めている。
献血の予約は電話(13 14 95)または公式サイト(lifeblood.com.au)から可能だ。
ソース:news.com.au – ‘2800 litres’: Urgent call for blood donations amid record demand, national shortage