政治

豪の「数字の責任者」が予算の健全性を誇示

【ACT28日】   強い労働市場と政府の歳出削減により、予算赤字の見通しが約180億豪ドル縮小したことを受けて、ジム・チャーマーズ財務相は「オーストラリアはG20の中でも最も強固な予算を持つ国のひとつだ」と宣言した。

オーストラリア財務省は、2025年度の「選挙前経済・財政見通し(PEFO)」で279億豪ドルの赤字を予測しており、これによりアルバニージー政権の黒字続きは途絶えるはずだった。しかし、月曜日に公表予定の2024-25年度最終予算結果では、赤字額が100億ドルに修正され、当初の想定よりも大幅に改善された。

チャーマーズ氏は、声明で、「金額ベースで見れば、我々は3年間で、歴史上いかなる政権よりも予算改善を成し遂げた。最初の2年間で自由党政権から受け継いだ巨額の赤字を2度の大幅な黒字に転換し、3年目の赤字も大幅に削減、さらに債務返済も続けている」と述べた。今回の数字は、我々が3年目に抱える赤字が、連立政権から受け継いだ予測の5分の1、そして今年初めの選挙前の予測の3分の1程度にまで縮小していることを示している。

改善の主因は、雇用者数の増加と賃金上昇による税収増だった。野党は「公的支出の暴走」と批判しているが、チャーマーズ氏とケイティ・ギャラガー財務相は1,000億豪ドル規模の歳出削減を見つけ出したとも強調した。チャーマーズ氏は、「予算の健全性が大幅に改善したのは、自由党政権から受け継いだ債務約2,000億豪ドルを返済し、支出抑制を示し、110万人以上の雇用を創出し、実質賃金を再び成長軌道に乗せたからだ」と述べた。

同様に、ギャラガー氏も「この結果は偶然の産物ではなく、歳入増の大部分を積み立て、1,000億ドル以上の歳出削減を見つけ出し、歳出増を抑制するなど、慎重な判断の積み重ねの結果だ」と説明した。さらに、次のように続けた。「歳入が強化される一方で、生活費対策や全納税者への減税、保育費の軽減、電気代の補助、メディケアへの過去最大の投資も実現してきた。これこそが責任ある運営であり、厳しい時代を生きるオーストラリア国民を支援しつつ、予算収支を改善する姿だ」

ソース:news.com.au – Stronger labour market, government savings shrink deficit by $18bn

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