【ACT1日】 数十万人規模のオーストラリア人労働者が、本日から4度目となる賃上げを受けることになった。これは、公正労働委員会(FWC)が高齢者介護分野の労働者約40万人に対して、労働協約賃金の引き上げを決定したことによる。
今回の措置により、最も多い職位とされる「レベル2の正看護師」は週あたり60.20豪ドルの増額となり、准看護師も週62.20豪ドルの賃上げが適用される。加えて、介護職員(パーソナルケアワーカー)も週39.50豪ドルの昇給が認められる。
今回の労働協約改定により、政府の高齢者介護分野への総支出は約180億豪ドルに近づくこととなった。これは、2020年に医療サービス労働組合(HSU)が提起した「価値訴訟」に基づき、FWCが下した判断によるものである。ジム・チャルマーズ財務相は、この分野の労働者について「素晴らしい仕事をしている」と称賛し、連続的な賃上げは当然の評価だと述べた。「この投資は、高齢者介護従事者が経済と社会に果たしている大きな貢献を認めるものであり、やりがいのあるキャリアを求める若いオーストラリア人に、将来的に高齢者介護を選んでもらう大きな動機付けになるだろう」と語った。
2023年7月には15%の賃上げが実施され、その後FWCは、非直接ケア従事者および直接ケア従事者に対して、さらに3%から13%の追加賃上げを決定した。これらの一部は今年1月1日に実施され、残りは水曜日から反映される。アマンダ・リシュワース雇用相は、今回の決定と政府による賃上げの財源負担について、男女間賃金格差の是正に向けた重要な一歩だと強調した。「性別による賃金格差の縮小は、政府が高齢者介護従事者への15%賃上げを資金援助した主な理由の一つ。FWCは、高齢者介護分野における歴史的なジェンダーによる過小評価を認め、それに基づき政府が資金を拠出する大幅な賃上げが実現した」と述べた。
ソース:news.com.au – Aged care workers given fourth pay rise after FWC finding