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今年は珍しい気象現象で混乱の夏に

【ACT30日】   オーストラリアでは数百万人が危険で混乱した夏を迎えることになりそうだ。今後数か月にかけて、熱帯低気圧、厳しい熱波、猛暑の予報が出ている。

予報によれば、今後6か月間、オーストラリアは猛暑と洪水リスクの増大、そして非常に活発なサイクロンシーズンに直面する見込みだ。スカイニュースのシニア気象専門家のアリソン・オズボーン氏とロブ・シャープ氏によると、オーストラリアは2025年10月から2026年4月までの間で、6年連続して平年より多雨の厳しい気象シーズンになる可能性がある。

インド洋の海水温の変化はインド洋ダイポール(IOD)の負のフェーズを示しており、一方で太平洋の水温低下は春の終わりから夏にかけて弱いラニーニャ現象の到来を示唆している。この二重の気象現象が同時に発生するのは2022年春以来初めてで、オーストラリアの記録上2番目に雨の多い春に寄与した。

豪北部、東海岸、南東部の各地では、来年にかけても豪雨が続く見込みで、平年より暑い夏になると予想されている。1月2026年以降は雲量や降雨の可能性が減少するため、異常高温や極端な熱波のリスクが高まる。

一方でNSW州の沿岸部では、湿った気候の影響で猛暑の影響はやや緩和される可能性があるが、NT準州やQLD州では厳しい暑さに見舞われる見込みだ。11月から4月にかけてのサイクロンシーズンも、2年連続で平年より活発となる可能性があり、強力な熱帯低気圧の発生が予想される。

昨年の2024-2025年のサイクロンシーズンは例年より活発で、オーストラリア地域で12個の熱帯低気圧が発生した。これは2006年以来最多となる。スカイニュースの気象専門家は、負のIODやラニーニャの可能性、その他の気候変動要因により、今年のサイクロンシーズンにはオーストラリア海域で9~12個の熱帯低気圧が発生し、そのうち2~4個が上陸する可能性があると予想している。

ソース:news.com.au – Soaring 40C temps, cyclones to pound multiple regions of Australia as rare weather event unleashes chaotic summer

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