一般

シドニー南西部で「キルカー」ネットワーク摘発

【NSW10日】   契約犯罪に使用される「キルカー(Kill car)」ネットワークがシドニーで摘発され、警察は劇的な逮捕を行った。

契約犯罪に利用される「キルカー」を使ったギャングのメンバー3人が、シドニー南西部での一連の捜査で逮捕された。逮捕されたのは、G7と呼ばれるギャングの一員とされる18歳、21歳の男性と16歳の少年。9日の朝に警察が一斉捜査を行った。G7のグループは、契約犯罪に関わる複数のギャングの一つであるとされている。

組織犯罪班の指揮官ピーター・フォー警視監は「キルカーの使用は、殺人、誘拐、その他の高リスク犯罪など、組織犯罪に関連する重大かつ暴力的な犯罪に共通する特徴として浮上している」と述べた。さらに、「これらの車両は単なる移動手段ではなく、暴力の道具である。車両がなければ、犯罪者は機動力も匿名性も失い、重大犯罪を犯す能力もなくなる。我々はこれまで資金の追跡で組織犯罪に大きな成果を上げてきたが、今は車両を追跡しており、同様に効果を上げている」と語った。

9日の朝、警察は南西シドニーで一連の捜査を行い、18歳と21歳の男性および16歳の少年を逮捕。5台の車両、拳銃、弾薬、現金41,000豪ドル、GPSトラッカー、37台の携帯電話、暗号化通信機器も押収された。これらの逮捕は、7日に大規模な警察作戦で3人が逮捕された殺人未遂事件に関連しているとされる。警察によると、3人組は「キルチーム」と呼ばれ、デイケアセンター付近で別の男性に対する殺害を計画していた。

フォー警視監は「キルカーをターゲットにした捜査は、捜査当局にとって成果が大きかった」と述べた。「市民からの情報提供も極めて重要だ。長時間駐車されている不審な車両、偽のナンバープレートや改造の痕跡がある場合は通報してほしい。それが犯罪防止と悲劇回避の分かれ目になるかもしれない」と警告した。

ソース:news.com.au – ‘Kill car’ network arrests made in southwest Sydney, three arrested

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら