【NSW10日】 国際的な草の根非営利団体「フリーダム・フローティラ連合(FFC)」に参加したとして、イスラエルで拘束されていたオーストラリアの親パレスチナ活動家たちが帰国し、熱烈な歓迎を受けた。
先週、フローティラに乗船していたオーストラリアの親パレスチナ活動家3人、アブ・バクル・ラフィク氏、ジュリエット・ラモント氏、ハーミッシュ・パターソン氏がシドニーに到着した。3人は、シドニー空港でクーフィーヤを身にまとい、パレスチナ旗を振る支持者たちの出迎えを受けた。到着は、ドナルド・トランプ米大統領がイスラエルとハマス間の和平合意を仲介したと発表した翌日のことだった。
数百人の親パレスチナ支持者が歓迎に駆けつけ、歓迎の看板を掲げる者や「川から海まで」のスローガン入りの旗を振る者もいた。フローティラのメンバーであるラフィク氏は、メディアに対してイスラエル国防軍(IDF)の兵士が援助活動の参加者に虐待や拷問を加えたと非難。「もしイスラエルがオーストラリア国民にこれほどの扱いをするなら、パレスチナ人に対してはどうなるか想像できるだろう」と語った。
活動家たちは、ガザ沖で船が阻止された後、イスラエル当局に拘束されていた。拘束中、オーストラリア外務貿易省(DFAT)の対応を批判し、イスラエル当局による不当な扱いを訴えていた。ラモント氏は、オーストラリア政府が「ほとんど支援してくれなかった」と述べ、他国がヨルダンへの解放を手助けしたと主張した。イスラエル当局は、拘束者への虐待の申し立てを否定している。
ペニー・ウォン外務大臣の広報担当者は、オーストラリア政府が拘束者に対し引き続き領事支援を提供すると表明。マット・シスルスウェイト外務副大臣は、オーストラリア人拘束者に対する現場確認を行い、「尊厳と敬意をもって扱われているか」を確認していると述べた。また、在オーストラリアの領事スタッフは、拘束者が「国際法に基づき適切に扱われるよう」イスラエル政府に対し見解を伝えているという。
海事労組(MUA)のメンバーでもあるパターソン氏は、空港で組合メンバーに迎えられ、組合は拘束者の扱いについて独立調査を求めた。組合副書記長のウォーレン・スミス氏は、「ハミッシュが無事帰国することに安堵している」と述べ、「今後はガザで続く人道的被害と、パレスチナ人のための持続的な平和と正義に注意を向けるべきだ」と語った。
10日早朝、イスラエル政府は停戦と人質解放の合意を承認。トランプ氏はこれを「持続的な平和への道」と称賛しており、人質は早ければ来週の13日か14日に解放される見通しである。
ソース:news.com.au – Australian activists aboard aid flotilla touch down in Sydney after stint in Israeli prison