【NSW23日】 オーストラリア最大級の都市の一つで、わずか5年で埋立地が尽きる可能性があるため、「時間との競争」が始まっている。
NSW州環境大臣ペニー・シャープ氏は、シドニーの廃棄物危機を解決するためには「時間との競争」だと述べ、わずか5年で埋立地のスペースが不足すると警告した。
州政府は木曜日、初となる廃棄物および循環型インフラ計画を発表。これは、ゴミ収集が今後も継続されることを保証するための重要な施策だ。対策を講じなければ、グレーター・シドニーでは2030年までに埋立地が不足する見込みで、多くの地域埋立地もリサイクル投資にもかかわらず運営が厳しい状況にある。
シャープ氏は、州政府が廃棄物対策の「再設計」に取り組んでいると述べた。「もし5年以内にゴミを置く場所がなければ、赤いゴミ箱は回収できなくなる。だからこそ、州として初めて戦略的計画を策定し、循環型経済を構築する中で必要なインフラを確保する。廃棄物インフラ投資や計画に関する障壁を打破しつつ、環境への被害を防ぐ必要がある」と語り、また、州政府がすべての施策を同時に進める必要があると述べた。
シャープ氏は、「リサイクル率を上げ、廃棄物量を減らし、危険な製品をより適切に規制し、再利用や修理を促進し、そもそも使用すべきでない製品は使用禁止にする」と主張した。この計画では、新施設の承認を支援するための計画プロセスの簡素化が導入され、環境保護の措置は維持される。また、戦略的な廃棄物および廃棄物インフラの「コンシェルジュ」となる独立の助言委員会も設置される予定だ。
これは、NSW州環境保護局(EPA)の廃棄物からのエネルギー活用レビューを受けたもので、戦略にも組み込まれている。州政府によれば、計画の今後の章では地域・農村部の廃棄物、リサイクルおよび再利用インフラに焦点を当てる予定で、これらの分野に関するコミュニティ協議は今年後半に開始される。
オーストラリアでは、毎年2,200万トン以上のゴミが埋立地に送られており、多くの主要都市にとって課題となっている。
今年8月、VIC州では7つの廃棄物発電プロジェクトが承認され、QLD州では全廃棄物のほぼ半分がそのまま埋立地に送られている。
ソース:news.com.au – ‘Race’: Bold plan as Sydney tipped to run out of landfill space by 2030