【ACT24日】 オーストラリアのビーチで過去1年間に記録的な数の溺死事故が発生したことを受け、夏を前に緊急警告が発せられた。
サーフ・ライフセービング・オーストラリア(SLSA)によると、過去1年間でオーストラリア沿岸部における溺死者数は154人に上り、これはこれまでで最も多く、全国の溺死者数全体の43%を占めるという。SLSAは、これらすべての事故が赤と黄色の旗の外、監視時間外、または監視員のいない場所で発生したと報告している。
また、報告書によると、55歳以上の人々が最もリスクが高く、全溺死者数の55%を占めていた。特に60〜69歳の年齢層が全体の25%を占めている。
SLSAの国家研究マネージャーであるジャズ・ロウズ博士は、今年、国内で過去最多の溺死者数を記録したことに強い懸念を示した。「オーストラリアの海岸は何百万人もの国民や観光客にとって喜びとつながりの場であり続けているが、これらの数字は、高齢者がビーチや沿岸部を訪れる際に、より安全を確保するための対策が必要であることを示している」と述べた。
また、博士はできる限り一人で海辺を楽しむことを避けるよう警告している。「高齢者が一人で行動したり、持病を抱えている場合、溺水のリスクは高まる。誰も自分が危険に陥るとは思っていないが、年齢を重ねるにつれ、かつて持っていた泳力や体力を失っていることがある。また、多くの事故は周囲に助けを呼べる人がいない状況で起きている。だからこそ、人とのつながりを保ち、仲間と一緒に活動することが、溺水のリスクを減らす鍵だ」と呼びかけている。
ソース:news.com.au – Urgent warning ahead of summer after spike in drowning deaths